message – 【2020-21 autumn-winter collection “inorganic”】


message – 【2020-21 autumn-winter collection “inorganic”】

 

 

 

inorganic

 

 

 

 

無機物

 

 

鉱石、ガラス、金属、水、空気、、、、、

 

有機物ではないもの

生命由来ではないもの

 

 

科学的で、、、数学的なイメージ、、、、

冷たくて、、、、無反応で、、、

 

意思の疎通ができないもの、、、、

 

 

ただ、ふとした瞬間に 妙に愛おしく感じる時があり、強く惹かれる瞬間がある

 

 

いつか、、、やさしくて 愛おしい 無機物にかこまれて  生活してみよう

 

 

 

 

 

 


 

今回のテーマは、「inorganic」にしました。

inorganic とは、無機的、無機物のような意味の言葉です。

今までは、有機的なものを求め、有機的なイメージを形にし、
出来るだけ有機的なもの由来の材料を使うようにしてきましたが、

最近、無機物に惹かれています。

世の中には、有機物と無機物があり、そこには大きな違いがあると感じてきました。
無機物は。どちらかというと、経年変化が少なく、反応がないもの、
それ故、観察していても面白みがなく、つまらないものという印象がありました。

しかし、自然の近くで生活し、海沿いや荒野を歩くと、
そこに存在する様々な鉱物や、元素の存在に気付き、その表情の豊かさに驚かされました。

変化がないと感じていたのは思い込みで、無機物にも変化があり、表情があり、反応があったのです。

ただ、ほんの少しだけゆっくりとした時間軸で存在し、自己主張が控えめなだけでした。

一度気づくと、その面白さに惹かれ、その控えめな存在感が愛らしく思えてきてしまいます。
また、そのニュートラルで、理系な雰囲気を、とても興味深く感じています。

もしかしたら、昔に比べ、長い時間軸で物事を考えるようになったということも
そういった感情になった、理由の一つかもしれません。

今回のコレクションは、そういった私が感じた無機的なものたちのイメージ、
ニュートラルで、ゆっくりとした時間を感じさせ、なんだか少し無感情で、科学的なイメージ、

そんなイメージを思い描きつつ
suzuki takayuki らしい、柔らかで上品さを感じさせる雰囲気の中で表現したいと思いました。

テーマカラーには、ニュートラルなグレーを選びました。
様々なグレーの色味から、できるだけ複雑で、様々な色を感じさせるものを選びました。

パターンはできるだけ構築的に構造を考え 作りました。

生地も、少しさらりとした印象のものを多く使っています。

無機的なもののイメージをプラスすることにより、
有機物を無機物という、世界を構築する2つの要素が一つになり、
また新しい変化を遂げたと感じています。

ぜひ、suzuki takayuki が思い描く 無機質を 体感してみてください。

 

 

 

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