suzuki takayuki
2017-18 autumn / winter Collection
【tree】
森を抜けると すこし開けた場所があって
そこには 大きな木が立っている
太古から存在しているような その木の 幹は
無数の草木や 苔や 地衣類に覆われ
まるで 別の生き物のようになっている
先端は 激しい風雨にさらされ、枝々が折れてしまっているが
その下からは また次の新しい芽が育とうとしている
その木は 何も言わず ただじっと そこに在り
どのくらいの 年月を過ごしてきたのだろう
その木の前に立ち 静かに佇む
永遠とも思える時を ただ ひたすらに生き抜いてきたその木を想い
自分も そう在りたいと 深く感じる