【時間と調和 02】
調和とは、
〝ものごとの間に釣り合いがとれていること。ものごととものごとが互いに和合していること〟、
〝すべてのものが釣り合いが取れていて和合していること〟。。。
複雑な要素を持つものが互いに作用しあってバランスが取れ、
共存し一つのものになっているものに強く惹かれます。
繊細さと力強さ、フェミニンさとマスキュリンさ、未来感と原始感、シャープさとソフトさ、
ストイック感とリラックス感、、、
相反するものが、ここでしか成立しないという一点でバランスをとって存在しているもの。
そういうものに美しさを感じます。
普遍的なものであり、押し付けがましくなく、控えめで、しかし真の強さがあり、
エネルギーに溢れ、驚くほど優しく、思慮深く、粗野で、繊細で、儚くて、、、ただただ、美しいもの。
そういったものは、時代を超えて残っていて、またそこには同じ波動やリズムが存在していると感じています。
それは、絵画や、音楽や、料理や、器や、家具や、建築や、風景や、、、、すべてのものに共通するものだと確信しています。
私たちの作るものが、少しでもそういったものに近づいていけるように、日々考え続けています。
また、着ていただく人との調和もとても大切なことだと感じています。
衣服と人が自然に馴染んでいることに魅力を感じます。
もちろん、身体と衣服を対比させることにより、それぞれを魅力を引き出すという方法もあると思います。
しかし、私たちはお互いがお互いを引き立て合い、それが相乗効果となっていくことを大切に考え、服たちをつくっています。
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