message – 【suzuki takayuki オリジナルボタン】


message – 【suzuki takayuki オリジナルボタン】

 

今回は、数あるボタンの中でも suzuki takayukiがオリジナルで製作している刻み入りのボタンのことをお話しさせていただきます。

suzuki takayukiのブラウスやシャツで使用しているこちらのボタンです。

suzuki takayukiの服では、数多く使われているものです。

この刻みボタンは、
1870年代にフランスで制作されたものをモチーフにしており、材料には高瀬貝や黒蝶貝を使っています。
このボタンは、素材の風合いを生かすため、貝自体に通常行う漂白やコーティングせずにそのままの状態で使用しています。
また、加工と強度とのバランスを考え、厚みのあるものを選んでいます。

 

完成までには、色や厚み、大きさ、そして、ボタンの表面の放射線状のきざみの入れ方、深さなど、スズキのイメージを基に、細かく検証を繰り返しました。
特にボタンの表面のきざみの入れ方に関してはこだわりがあり、いくつものサンプルを奈良県の職人さんに製作して頂いた上で吟味を重ねました。

 

また、この刻みボタンには、小さな金具の付いた脚付きの種類のものもあります。
このボタンに使われている小さな金具に関してましても、表面の加工の風合いにこだわり、一つ一つ職人さんが手作業でつけていただいています。

ほんの小さなボタンなのですが、そこにはスズキのこだわりと沢山の職人さんの手が入った特別なものなのです。

 

ブラウスやシャツに使う刻みボタンのサイズには、
9mm、10mm、11.5mm、13mm、15mmと5種類を使い分けています。

 

suzuki takayukiの定番としてお作りしているslip-on dressなどのシンプルなデザインの比翼仕立てのものも、開けて着たときにポイントとなるように10mmの刻みボタンを使用しています。

 

春夏もののジャケットやコートなどのアウターでは、少し大きめの刻みボタンを使用しています。
ジャケットのフロントは18mm、袖口は15mm、コートのフロントは20mmなど、着脱のしやすさとデザインのバランスを考え、それぞれのアイテムに合わせて選んでいます。

 

 

襟まできっちり閉めて着て頂きたいと考えているシャツは、閉めて着たときに重くならないよう、小さな9mmの脚付きボタンにしています。

 

ブラウスやシャツのボタンひとつにも、細かく吟味した suzuki takayuki ならではのこだわりがたくさん詰まっています。

 

パターンや、生地、ボタンの数や種類、縫製のディティールなども。触れて、着てもらって初めてわかるようなこだわりが盛りだくさんです。
お手持ちのsuzuki takayukiのお洋服がありましたら、ボタンやディティールなど見直していただけると、新たな発見があると思います。

 

 

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