今回の撮影では、衣装だけではなく、空間作りも行わせていただきました。
空間と言っても、大掛かりなことを考えていた訳ではなく、
何か、作品作りをしていく中での、取っ掛かりを作ったり、切っ掛けを作ることを考えて、そこを目指しました。
何もない空間に、
普段、何気なく目にしているものを使い、
普段とは少し違う、特別な空間を作っていく
それは服作りにもつながっていて、
一見、普通のものなのだけど、袖を通すと何かが違う、
何か分からないが、少しの気付きがあるもの
何か、少しだけ特別なものになるもの
そして、特別派手な訳ではないが、きちんと存在していて、さらに、人が入る隙があるもの、、、、
今回の撮影は、空間作りを行わせていただく中で、
自分自身のものづくりに対する考え方を改めて見直す切っ掛けにもなり、
私にとって特別なものになりました。
人と、衣服と、空間が一つになって、何かの意味を感じられるもの、、、、
そういう作品になっていれば嬉しいです。
また、今回の撮影では初めて 菅田将暉さんとご一緒させていただきました。
菅田さんの感性の鋭さ、感度の高さには、本当に驚かされました。
空間に入り、あっという間に、馴染み、使いこなし、次々と魅力的なシーンを作り出していく姿に、心から感動しました。
私にとって特別な出会いになったこの作品を、ぜひご覧くださいませ。
スズキタカユキ
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