スズキタカユキコメント
今回は『crepuscular rays』(クリパスキュラーレイズ)
というタイトルでやっております。
これは日本語だと『薄明光線』(はくめいこうせん)ですね。
薄く明るい光の線というのをテーマにしています。
これはどういう情景かというと
雲の切れ間から光の線が放射線状にフワァーと
出ているような状態のことを言います。
実際に幻想的で神秘的な風景を
根室で見ました。
そういった風景の中で感じる、
自分が新しいところへ向かっていくような
一歩何か踏み出す、次の自分へと踏み出していくような、
そういった決意にも似た強い意思のようなものを
洋服に込めたいなと思い、今回は作っています。
少し緊張感があり、透明感がある、何か清々しい気持ち。
そういう気持ちになれるような洋服たちができたと思っています。
そして僕自身にとってもこのコレクションをきっかけに
もう一歩ものづくりであったり、表現であったりというところに
踏み込んでいきたいなと思っておりまして、
そういった決意のようなものも含まれたコレクションだと思っています。